難しい病気を治すには、専門医が不可欠となります。また、適切かつ迅速な検査室、
より高度な治療が可能な医療機器の設置も必要となります。さらに難病に対して、研究機関との連携も必要となります。
そしてホームドクターとの強固な連携により、動物たちとそのご家族に安心をご提供させていただきたいと考えています。
私たちはこの医療ネットワーク作りを「うちの子治すぞPROJECT」と名付けました。
このプロジェクトに向けて、当院を増設することになりました。このブログを通し、皆様に進捗をご紹介させていただきます。 うちの子治すぞPROJECT
2016年12月14日

新設科紹介 その2

この度2016年10月よりおそらく日本初となるペインクリニック科を新設いたしました。

麻酔疼痛管理の専門医として浅川誠先生と獣医師の田村純先生、動物看護士の杉浦恵さんで診断および治療をしていきます。

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診断医略歴

2001年 日本獣医生命科学大学卒業

2003−2005年 米国コーネル大学 麻酔科レジデント課程

2005−2007年 米国コーネル大学 麻酔科講師

2007−2013年 米国ノースカロライナ州立大学 麻酔科准教授

2013−2016年 米国コーネル大学 小動物外科レジデント課程

 

痛みの原因は様々であり、整形外科疾患、神経疾患、腫瘍によるものなど多岐にわたります。
ペインクリニックはその痛みの原因を整形外科的検査や神経外科的検査、また各種画像診断により探していきます。そして、その原因を外科的に取り除く、もしくは領域麻酔や内科的治療などによる緩和療法(代替療法は方針により行っておりません)を行うことにより、動物のQOLを改善することを目的としています。

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神経刺激装置による肋間神経ブロック

外科適応ではない症例や、ご家族が手術を希望されない症例には内科的な治療や領域麻酔を用い、痛みの緩和を目指します。例えば、脛骨近位に発生した骨肉腫の症例に対して、腫瘍自体への治療は行いたくないが、痛みの緩和をご家族が希望される場合、骨吸収抑制剤やオピオイド、NSAIDsなどの内科的治療に加えて、神経刺激装置と超音波診断装置を併用した神経ブロックなどを行います。膝関節周囲であれば、大腿神経および坐骨神経に対して長時間作用の薬物を用いた神経ブロックを行うことで、1ヶ月程度の侵害刺激の抑制を行うことが可能となり、痛みを大きく軽減もしくは消失させることが可能です。

 

詳細は当院HP をご覧下さい。

http://www.syn.ne.jp/academic/niji/pain.html